走り美 Quality Of Running
走り美 Quality Of Running

過去に参加したマラソン大会のレポート

2018年2月25日(日)

そうじゃ吉備路マラソン2018

フルマラソン男子B組の部
 記録 5時間30分44秒

マラソンはじめて14年目
フルマラソンはじめて4回目
にして大失敗の大失態

昨年の吉備路マラソン17は走り美史上初の病欠となり不参加。その無念を晴らすべく1年空いたので2年ぶりのフルマラソンとなった。

蒜山でハーフマラソン、吉備路でフルマラソンの流れで1年のカラダがつくられていた。あまり意識していなかったがこいつで体調は調整されていたようだ。

しかしその流れは脆くも崩れ、ふたたび走り出すきっかけを失い、走るモチベーションが盛り上がってこない状況が続いた。

これまでほど走り込むでもなくむしろもっと日常のなかに溶け込む走るであってほしい。

ライトに走っても気分にまかせてもハーフマラソンやフルマラソンを気楽に走れるようになれたらとそう願うようになった。

むしろ最初からそれが目的であり目標だったような気がする。

そしてハーフマラソンの蒜山マラソンを迎え、経験ない悪天候という悪条件のなか以前にも似た走りを得た。これを機にモチベーションの高まりを感じた。また走っていこうと。

フルマラソンに向けて取り組んだのが登りの克服である。比較的平坦な吉備路のマラソンコースでも強烈なアップダウンは何度か訪れる。

力強い登りの走りを得るため自宅周辺の坂道を毎日のように少しずつ走るようにした。たくさんの距離を走らずとも坂道のアップダウンを体に染み込まそうと。

そう思ったのもいつも周りのランナーが登りで力強い走りをしている姿を羨望の眼差しで見ていたのである。あんな風にガンガン登りたいなって。

しかし、これが大失敗の原因となってしまった!
トホホ

後に当時の走りを検証してみると坂道を登るためにつま先に力が入り、それに伴い両肩が突っ張る。これが常態化し平坦な道でさえ同じ走りをし、つま先と両肩で前に進む力にブレーキをかけていたようだ。

どうも首が詰まるな、息苦しいなと日常生活でも感じていたのはこのせいかとハッとするとともに誠に残念でならない。走り美の基本理念である両肩のリラックスが失われていたのである。

さらに坂道が克服できたのではと慢心し、かつ毎日のようにちょこちょこ走り続けているから十分カラダはできていると思い込んでいた。

さぁって、いざフルマラソンに臨むと調整不足であることを見事に露呈した。

失敗の始まりはウィンドブレーカーを着たまま走ったこと。体を冷やさないようにと思ってたらいつの間にか汗だっくだく。脱ぐタイミングも失ってもう負のスパイラル。

そのせいもあってか20キロ地点でもう体力を使い果たしていた。25キロあたりでもう一度ワイフに会うまでの遠いこと遠いこと。

30キロから先はもう悪夢。いつ止まってもおかしくない。これまでのマラソン大会で走ってる途中にストレッチなんてしたこともないのに休みたい一心でストレッチしてみたりして。

もう虫の息で残り10キロをおよそ2時間かけて走った、というか進んだ。応援に来てくれた家族のことを思うと一刻も早くゴールしたいのだが、いかんせん足が前に出ない。

完全なる体力不足、絶対的な走り込み不足。よくもまぁこれでフルマラソン走れると思ったもんだ。2年のブランクは脳内まで浸透していたようだ。

ところが残り2キロ、なぜか急に足が動くようになった!

走れる!前に進む!

ずーっとこんな調子で言ってくれたらよかったのに。ゴールが近くなったから気が楽になったのか。そうなると一番のブレーキは心の内にあるということ。

どんな状態でもゴールした自分は褒めてあげたい。しかし長い、長過ぎた。疲れたし、腹もへった。足の親指の爪も変になってるし。長いと足裏への負担も大きい。

もうこんなフルマラソンはごめんだ!