走り美 Quality Of Running
走り美 Quality Of Running

過去に参加したマラソン大会のレポート

2015年10月18日(日)

第34回蒜山高原マラソン全国大会

ハーフマラソン40才以上男子の部
 記録 1時間53分00秒

駆け抜けた感がある。
こんな感覚はじめてだった。

第34回蒜山高原マラソン全国大会 フォト1

蒜山の朝はそれほど寒く感じなかった。例年だと1枚も2枚もダウンも重ねないと南のほうからやってきた僕らには、朝と昼の気温差に体がついていかない。

南方に住んではいるものの山暮らしということもあって、その寒暖差にもシームレスに対応できるようになったと自負している。いやっ、でも!ぜったい暖かい!

いつもなら蒜山倶楽部Nadjaのご主人もフリースを着込んで「寒いですよ〜」と脅かしながらお出迎えしてくれるはずが、そのくだりバッサリで涼しげな格好をしている。細身のパンツにストールの出で立ちのご主人、あれっ、なんだか若返ってない!?

第34回蒜山高原マラソン全国大会 フォト2

雲海がすごい。雲のなかに入り込んだようなこの放射冷却な感じ、今日は暑くなりそうな気配プンプン!

10:30 ハーフマラソンの部スタート。と、その前に5キロを走る知人の応援に沿道に立つ。そんなゆとりする持てるようになった。なんか変わったな、僕。心も体も力強くなった。

思いっきり声張って応援してみた。蒜山の松岡修造になるべく。一生懸命応援するって気持ちいいね。声張りすぎて喉に違和感。はしゃぎ過ぎて走りに懸念!?

さぁって、お次は僕だとスタートに立つ。アップらしいアップもしていないのに汗ばむようだ。ますます暑さが気になってくる。前過ぎずうしろ過ぎず、いや、それでも攻める気持ちを忘れず、前へ一歩まえへとスタート位置に気を配る。この位置が後々のタイムにつながってくると毎度感じる。計測チップってどうなってんだろ?

走り出すとますます暑い。前半がんばり過ぎるとバテちゃって後半息あがるかも。だからといってペースはしっかり上げなくちゃとバランスとるのがムズカシイ...

ハーフマラソンの最初の給水ポイントってあんな遠かったかしらと思うぐらいの暑さ。喉が乾く。マイドリンクを腰に下げて走っているおかげで、自分のタイミングで補給できる。

給水ポイントでは前を走るランナーが水を含ませたスポンジを手に取り、首に頭にあてている。絞って頭から水をかけている人も。なるほど、こうやって上昇する体温を調整すればいいのか!

それからは給水のたびに喜んで手に取り、首にあて体を冷ました。このスポンジなくして今大会ハーフマラソン完走は成し得なかったと思えるぐらい助かった。

Nadjaを通り過ぎ、応援に手を振り、折り返してもう一度戻ってきたときも元気な姿を見せることができたのではないだろうか。新たな走りのスタイルとともに...

12〜3キロ地点を過ぎ、まだ暑さバテを感じていない。むしろ半分を終えて暑さ懸念から解放され、あとは全力で走り切るのみと気持ちを切り替えることができた。

第34回蒜山高原マラソン全国大会 フォト3

新たな走りのスタイルが完成されつつあった。ちょうど今年はトム・クルーズ主演の映画「ミッション:インポッシブル」の新作が公開された。あらためてシリーズ作品を観直し、トムクルのアスリートさながらの走りに感心していた。待てよ!これって走り美に導入したらどうなんだろ!

そこで日々の走りに取り入れてみることにした。イメージを高め、手はこう、肩・胸の位置と、なりきりトム・クルーズで走ってみた。すると、まぁなんということでしょう〜。

グングン進む感じ、大きく呼吸ができる感じ、手の開き閉じでスピード調整ができる感じ。これは僕のなかで、走り美はトム・クルーズ以前トム・クルーズ以後ということになってしまった。もうまったく新しい最新の進化系へと変貌を遂げた!

第34回蒜山高原マラソン全国大会 フォト4

蒜山マラソンでの走りをおさめた写真を見てみると完全にトム・クルーズであった。この走りでどこまで行けるか。それがなんとゴールまで続いたんだから一番自分が驚いた。ゴールまで一気に駆け抜けた感がハンパなかった。

これは進化のプロセスがスピードよりも呼吸に大きく影響したのだと考えられる。後半に伸びていくタイプではなかったが、前を行く背の高い2人組がどんどん近づき、肩よりも低いんじゃないかなという僕がすり抜けていく。なんとも爽快であった。

みんなの評価は軒並み、トム・クルーズだったということで一件落着。走り美のさらなる進化に向け最新作が待たれる。