2005年9月4日(日)
第24回蒜山高原マラソン全国大会
- 10km 一般男子の部
- 記録 1時間01分04秒
午前11時5分、小雨の降るなかのスタートとなった。体調を整えるため前日に会場入りした午後は滝のような大雨で、明日はいったいどうなるのだろうとまったく予想のつかない状況だった。もし中止になった場合は、ステキなコテージに普通に泊まりにきたと考えようと思っていた。
招待選手や歴戦のツワ者たちが先陣を切り、後ろのだんご状態の集団のなかを歩くように走り始めた。いよいよ走り美を試すとき。歩くように走り始めたおかげで自分の走りを確かめながらスタートできた。レースの中盤、折り返し地点に向かう手前には心臓破りの坂が待ち受けている。そのことを念頭におくと前半戦は力を温存しておく必要があった。なるべく張り切らず疲れないようにマイペースで、つまりどれだけ走り美を保てるかであった。
心臓破りの坂をなんとか切り抜け折り返し地点を通過。さっきの坂も今度は下りとなりここからはゴールに向けて力を振り絞るときと思っていた。しかしこのあたりから異変を感じてきた。左足の親指が痛む。いつのまにか走り美が崩れていたのだろう。それをかばうように走りさらに崩れる。上半身がリキみ肩があがりつま先に力が入るようになっていた。レース後左足の親指を見てみると爪が黒ずんでいた。
残り3キロ、まだ余力もある。スパートはこれからだと気持ちでは頑張れたが体がどうしてもついてこない。スパートどころかスピードが落ちていく。路面での練習が足りず、アスファルトの足への負担が思っていた以上であった。あと軽くてソールの薄めのレース用のシューズもこの体にはまだ早かったようだ。
最後は痛みと疲れを伴いながらも無事完走。フルマラソンにはほど遠い10キロコースではあるが走り終えたあとの達成感はなんともいえない。またぜひ走りに行きたい。空気もキレイだし、牛乳ウマイし、おこわもらえるし。路面での練習もして走り美の耐久性も高めたい。あとできれば心臓破りの坂の角度を少し緩やかにしてほしい。
- 写真上/スタート地点から一斉に駆け出る選手たち。
- 写真右/走り美をどこまで保てるか確認しながらの前半戦。
- 写真左/座り美も忘れてただひたすら放心するレース後。