昨年の11月ユトレヒトにレム・コールハース建築 EDUCATORIUM (エデュカトリウム) を見ようと訪れたとき、バスの窓から目を引く建物を発見!
何とも不思議なデザインのファサードに魅了されバスを降りるやいなや導かれるようにこの建物に向かって歩いていきました。
何だろう?「MINNAERT」って書いてある。大学には違いないんだけど... だれがデザインしたんだろう?
と、そのときはわからなかったんですが旅の後半で訪れたアムステルダムの建築専門の本屋さんで見つけた本「AT WORK」に紹介されていました。MINNAERT はオランダの建築集団 Neutelings Riedijk Architects によってデザインされたものだそうです。
本を見てなるほどとわかったのですが MINNAERT とデザインされた文字のような柱のような鉄筋は、後から飾りで取り付けられたわけではなく、なんと支柱の役割を担っていてそれもなによりも始めに建てられたようです。これには驚きました。
ちなみに MINNAERT という名まえは有名な天文学者 Marcel Minnaert に由来するそうです。
Minnaert Building
Leuvenlaan 4, University center De Uithof, Utrecht
行き方は... ユトレヒト中央駅からバス12番線に乗車して Padualaan まで。約20分で到着します。
ユトレヒト大学周辺には珍しい建築がたくさん。バスに揺られて足を運んでみるのもいいかもしれません。ちょっとした学生気分も味わいながら...
オランダを代表する建築集団 MVRDV による作品 Oklahoma (オクラホマ) を一目見ようとアムステルダムの住宅街へ。Silodam (シロダム) につづき「MVRDV建築めぐり 第2弾」です!
Oklahoma
Ookmeerweg Reimerswaalstraat 1
行き方は... トラム17番線に乗って Osdorpplein で下車して徒歩15分ぐらいのところ。わたしは Hotel V-frederiksplein から トラム10番線で Elandsgracht まで行き、そこで17番線に乗り換えました。下車した Osdorpplein は HEMA、Albert Heijn や Dirk など大型スーパーが集まった場所なので帰りにちょっとショッピングということも。
オクラホマは高齢者のための集合住宅。デザインが異なる21タイプの住宅が100戸。やはり特徴的なのは飛び出たカラフルなベランダ。オレンジ、グリーン、パープルとなんとも目を引きます。
下の写真は Ookmeerweg という大通りからの眺めなんですが、大きく部屋ごと飛び出た部分はどうなってるんだろう?宙に浮いた部屋?
なかを見てみたい... けどここにはたくさんの人が住んでいます。見学は外観だけ静かに見せていただきました。
オクラホマの周辺は住宅街。なので時間に限りのある旅の間にここまで足を運ぶのは困難かもしれません。とはいえ、トラムの停車駅 Osdorpplein には大型スーパーもありおみやげ探しにオススメです。MVRDV建築を見てみたい!と思ったら Silodam とここは必見です。
Trip-オランダ にもオクラホマに向かう様子を紹介しています。
オランダ建築めぐり、してきました!!! めぐり... というほど大げさなものではないのですが建築好きのハズバンド同伴ということで「オランダで行ってみたい建築」を旅の予定に組込むのが定番になりつつあるプチモダンの旅です。そこで今回行ってみよう!ということになったのが EDUCATORIUM (エデュカトリウム)。オランダを代表する建築家 レム・コールハース によるものです。
ユトレヒトの駅から Bus12 (バス12番線) に乗車して約20分。Padualaan もしくは 次のバス停 Heidelberglaan で下車してすぐのところ。エデュカトリウムはユトレヒト大学の校舎のひとつなので学生たちがたくさんこのバスに乗車します。なので学生らしき若者たちが下車するところがユトレヒト大学なんです。
わたしたちは Padualaan で下車。予定では次のバス停 Heidelberglaan まで行くはずだったんですが、車窓から MINNAERT と描かれた興味深い建築が目に飛び込んできたのでひとつ手前のバス停で降りることにしたんです。MINNAERT の前の通り Leuvenlaan を5分ほど歩くと... エデュカトリウムが見えてきます。
宇宙を感じさせるガラス張りの建築、なんともいえない建物のカーブ (輪郭) は圧巻です。外から見ているだけでは気持ちがおさまらず、せっかくここまで来たのだから... と校舎内にお邪魔しました。
なかに入ってまず向かったのが外から見たときに目を奪われたカーブの部分。内側も外側同様にカーブになっていました。外壁が内壁になって、内壁が外壁になる... まるで壁のうえを歩いてるみたい。ほんと、来てよかったぁと思いつつ学生になったつもりで校内を散策。内部もすごく洗練されています。
ユトレヒトを訪れたら... ユトレヒト大学へ出かけてみるのもオススメです。
この旅の様子を Trip - ムービー で紹介しています。こちらもよかったら見てください。
ロッテルダムのミュージアムパークを歩いていると興味深い建物に出会います。今回ご紹介するハウスもそのひとつ。青い空の下、白い外壁が緑色の木々の中映えます。
これはいったい何なんだろう?気になったので写真にとり帰って調べてみました。
Chabot Museum Rotterdam... ここは博物館。ミュージアムパークというだけあってここには大きな美術館から小さな博物館までいろいろなミュージアムが集まっているんですね。しかしこの建物は個性的。誰がデザインしたんだろう?
1923年 建築家 G.W.Baas が Kaaijeveld ファミリーのプライベートハウス としてデザインしたもの。G.W.Baas とは... プチ単語でも紹介している PRIVATE HOUSE BOEVE、The Sonneveld house などをデザインした Brinkman と Van der Vlugt の建築事務所 で働いていた建築家で、クレラーミュラー美術館の建築におけるコーディネーターに任命された人物なのです。
1993年11月以来、ここはチャボット博物館として、画家であり彫刻家でもある Henk Chabot の作品を数多く展示、収蔵しているんです。
Chabot Museum
Museumpark 11, 3015 CB Rotterdam
Open... 火曜日 〜 金曜日 11:00 〜 16:30 | 土曜日 11:00 〜 17:00 | 日曜日 12:00 〜 17:00 | 月曜日・祝日はお休みになっています。
入館料... 大人ひとり 6.5ユーロ、Museumkaart も利用できます。その場合は無料。
アムステルダム市街地の東側、Oosterpark のそばにあるホテル Hotel Arena (ホテルアレーナ) から Singergracht (シンゲル運河) 沿いを Tropenmuseum 方面に歩いていると不思議なグリーン色の建物が目に飛び込んできます。特に夜はピンク、グリーン、オレンジといった幻想的な光が建物を包み込んでいてステキです。
旅のあいだこの道を通るたびに「アレは何?気になる...」とこの建物の話になっていました。「レストラン?」「いや、ギャラリー?」と気になって気になって。結局、何の建物なのかわからないまま初めてのオランダの旅は終了。それが今から3年半ほど前のこと。
それからオランダで撮りためた旅写真を見るたびに気になっていたこの建物... わかりました!誰が、何のためにつくったのかを...
デザインはなんと、アメリカの建築家 スティーブン・ホール 。なるほど、光に目を引かれるはずです。彼の建築スタンスは「光と孔の様相を追求すること」。
それからずっと気になっていたこの建物の正体、それは... 公共住宅供給会社の268名の雇用者のための仕事場 SARPHATISTRAAT OFFICES だったんです。
公共住宅供給会社のオフィスとはまさか想像がつきません。こんなステキな建物で働けるなんてうらやましいかぎりです。展示スペース部分が設けられていてそこはレストランやギャラリーといったカタチで利用できるようになっているようです。オフィスとギャラリースペースが混在するなんて実にオランダらしい...
この建築については、「Steven Holl | LUMINOSTY POROSITY」(TOTO出版) で紹介されています。
ARCAM... Architectuur Centrum Amsterdam (アムステルダム建築センター)。アムステルダムの繁華街から少し外れたところにあるので今までなかなか訪れる機会がなかったんですが、ついに行ってきました!
建築センターというだけあって、建物自体が興味深いカタチ。エントランスを抜けると Oosterdok を見渡せる空間になっていて、コンペ作品が展示がされていました。さらに下の階がありそこはミーティングルームといった感じで、わたしが訪れたときは、ちょうどそのとき行われていたコンペ「VORM Vondelpark」についてのカンファレンスが行われていました。一般のわたしたちも開館中は自由に入ることができます。
行き方ですが... アムステルダム中央駅から Prins Hendrikkade 通りを東に15分ほど歩くと左手に見えてきます。 NEMO の近くです。
ロッテルダムの Museumpark (ミュージアム公園)内には美術館以外にも気になる建物がいくつかあります。
そのひとつが「PRIVATE HOUSE BOEVE」。公園内を歩いていると木陰にスタイリッシュな建物が目につきます。ボイマンス・ヴァン・ベーニゲン美術館の向かいにひっそりと建つプライベートハウスです。
1931〜33年の間に建築家 Brinkman と Van der Vlugt による設計で建てられました。Brinkman と Van der Vlugt はプチ単語でも紹介している The Sonneveld house (ゾンネフェルト邸) を設計した人たちです。
当時、1階部分は開業医の仕事場とリビング、2階部分はベッドルームといった住空間として設計されたのこと。今は見た感じでは、1階部分はオフィスといったようす。なんともかっこいいデザインなのです。
オランダの都市ロッテルダムのミュージアム公園にある The Sonneveld house (ゾンネフェルト邸)。NAi (オランダ建築博物館) に隣接しています。
1930年代に建てられ現存する The Nieuwe Bouwen style (新建築様式) のひとつです。Brinkman と Van der Vlugt の建築事務所による設計。改修後2001年春に NAi のミュージアムハウスとして一般に公開されるようになりました。
開館日時...NAi の開館日時と同じく、火曜日〜土曜日:10:00 - 17:00, 日曜日/祝日:11:00 - 17:00 になっています。
月曜日・1月1日・4月30日・12月25日は休館です。そのほか開館時間が異なる日があるので訪れる際は NAi ホームページで確認することをオススメします。
入館料...The Sonneveld house のみの入館は、大人ひとり5ユーロ。NAi のチケット (大人ひとり8ユーロ) を購入の場合はチケットを入口のスタッフに見せるとそのまま入ることができます。
入ると右手にレセプションがあります。ところがスタッフの姿が見えず...「Hello!, Hello!!」と言うと奥から出てきてくれました。NAi のチケットを見せると「靴にカバーをしてから見てください」と言われ、ユトレヒトのシュローダー邸のときと同じようにブルーのナイロンカバーを靴にしっかり装着していよいよ見学です。
わたしが訪れたときはほぼ貸し切り状態でゆっくり見ることができ、すごくラッキーでした。今から70年ほど前にこんなにモダンな建築、インテリアデザインがあったとは...ダッチデザイン、まだまだ奥が深そうです。
オランダ建築博物館「NAi (Nederlands Architectuurinstituut)」。オランダの近代都市ロッテルダムにあります。ミュージアムパークの北側に位置していて歩いていると目に飛び込んできます。とにかく気になったので入ってみることに。
入口のスロープを上ってなかに入ると右手にミュージアムショップがあります。レム・コールハースにMVRDVとオランダを代表する建築家たちの書籍がたくさん。必見です!
行き方はというと...ロッテルダム観光案内所 VVV で聞いたところ「ここからだと歩いた方が行きやすいから歩くのがオススメよ!」と言われたので街並を見ながら目指すことに。そのときに City Map もちゃんともらってそれを見ながら歩きました。歩いて正解でした。ちょっと見てみたいなぁと思っていた世界最古の歩行者天国「ラインバーン商店街」も見ることができたので。VVV からだと徒歩15分ほどで NAi には到着できます。
到着後はチケットを購入してまずはひとやすみ。入口の下の階にあるミュージアムカフェでカプチーノと軽くサンドウィッチをいただいてエネルギー補給です。
わたしたちが訪れたときは各都市の建築コンペの模型やプラン、製図などのスタディが展示されていました。建築のスタディもすごかったんですが、わたしはその展示方法に圧倒されてしまいました。紙とひも、というよりはロープを利用した展示方法は勉強になります。最大限空間を利用して見やすく、しかもアーティスティックといった感じ。ちょっと鑑賞する予定が気づくと2時間もそこにいました。建築好きのハズバンドも大喜びでよかったです。
住所...Museumpark 25 3015 CB Rotterdam
入館料は...大人ひとり8ユーロ。(Sonneveld House も入館可)。Museumkaart (オランダミュージアムカード) を利用すればエントランスフリーです。
開館日時...火曜日〜土曜日:10:00〜17:00 / 日曜日・祝祭日:11:00〜17:00 / ただし 4月8日9日・5月17日27日28日:11:00 〜 17:00 / 12月5日:10:00 〜16:00 になっています。
※毎週月曜日・1月1日・4月30日・12月25日はお休みです。
NAi のなかにはライブライリーがあり、オランダ建築に限らずインターナショナル建築に関する書籍がたくさん保管されていて自由に閲覧することができます。時間があればこちらを見学するのもオススメです。
オランダの有名な建築のひとつ、シロダム。水の上に浮かぶアパートメントです。
オランダの有名な建築家グループ MVRDV による作品。オランダのアムステルダムを訪れるならば一度は目にしておきたかった建築なんです。
場所はアムステルダム中央駅の北側。バスで約5分のところにあります。行き方は、アムステルダム中央駅前の Prins Hendrikkade にあるバス停から Bus48 (バス48番線)、Station Sloterdijk 行きに乗車。3つ目のバス停 Barentszplein (バーレンツプレイン) にて下車してすぐのところにあります。
バス停に降り立ち左側に歩いていくと Silodam の標識が見えてきます。そこをずっと沖に向かって歩くと右手にシロダムが。いちばん奥にあります。水に浮かぶシロダムは圧巻です。
行って驚いたのはこの建築が横に長かったこと。今まで雑誌や本で目にしていたシロダムは小さい写真のようにタテに細長いモノでした。ところが歩いているうちに横に長いことに気づいてビックリでした。思っていた以上に大きなアパートメント。水辺の心地よい雰囲気にここに住んでみたいなぁ、と思わされました。
正面に階段がありそこを登ると...広〜い屋外の共有スペースにたどり着きます。すごくいい眺め。中央駅からもそれほど遠くないのでオススメです!
オランダ、アムステルダムの東側、Plantage Middenlaan(プランテージ・ミッデンラーン) を歩いていると、すごくカラフルな建物を発見。この通りには Artis(動物園) などがあり、伝統的な建物が並んでいます。そのなかでひと際目立つ建物。思わず写真におさめてしまいました。この近くにはわたしのお気に入りのカフェレストラン「Plancius.」があり、今までのオランダ訪問でも毎回訪れています。その度に目にとまっていたんです。
帰ってからもすごく気になっていました。そんなとき、ふと立ち寄った本屋さんで見つけました、「ヨーロッパ建築案内2」(TOTO出版)。すると紹介されていました。まさしく写真と同じ建物が。わたしが写真におさめた場所です。これは有名な建物「母の家」だったんです。建築家Ald van Eyck(アルド・ヴァン・アイク) によって19世紀に建てられたものだそうです。
未婚の母と子どもを受け入れる施設として建てられたもので、100人ほどの人が生活できる空間にデザインされているそうです。寛容の国、オランダらしい施設といえます。
建築にさほど詳しいとは言えませんが、オランダを訪れるといつの間にか個性豊かな建物たちに心惹かれている自分に気づきます。少しずつですが、わたしの心に残った建築をこれからもわたしなりに紹介できたらと思います。
2006年の春、オランダをプチトリップしたとき、ユトレヒトにあるRietveld Schroder House (リートフェルト シュレーダー邸) を見学しました。
シュレーダー邸はCentraal Museum Utrecht (ユトレヒト中央博物館)が保存。見学するにはユトレヒト中央博物館に電話で予約をいれる、とHPに書いてありました。
しかしアムステルダムからの日帰り旅行ということで時間が読めない状況、とにかく行ってみることにしました。中央博物館のレセプションでダメもとで、「シュレーダー邸を見たいんですが....。」と言ってみました。
するとラッキーなことにちょうど30分後にシュレーダー邸見学のシャトルバスがここから出発予定で、まだ見学者の数に余裕があるということを教えてもらい予約なしでそのまま行けることになりました。
ただ、オランダ語のガイドがメインですと言われました。でもシュレーダー邸が見れるならと喜んで参加することに。ガイドの方がすごくいい人で見学の際はときどき英語で解説してくれたんです。ほんと、ラッキーでした。
そこで調べてみました、シュレーダー邸を見学するには....。
まず、電車のUtrecht (ユトレヒト) 駅からバス2番に乗車。運転手に Centraal Museumまでと伝えると 1.5ユーロ のチケットを購入できました。下車駅は Centraal Museum 。
Centraal Museumのレセプションで Ticket Centraal Museum & Rietveld Schroder House ....volwassenen (大人) 16ユーロを購入。Centraal Museumのみは....volwassenen (大人) 8ユーロ。シュレーダー邸のみの見学は不可。
シュレーダー邸見学の場合は事前に電話予約を入れ、シャトルバス出発の30分前までにCentraal Museumのレセプションに。
シュレーダー邸の見学日時は....木・金・土・日曜日の11:45am, 12:45pm, 1:45pm, 2:45pm。1回の見学時間は約2時間。
確実に見学をしたい場合は電話予約を入れるのが一番のようです。その際は英語での見学もあるようなので詳しく聞いた方がいいみたいです。
今回の旅では、シュレーダー邸はしっかり見学できたんですが、Centraal Museumは急ぎ足だったので次はCentraal Museumをゆっくり見学してみたいと思います。