- その3/一本の柱を入れる:
- 走ることにおいてその大きな役割を担うのが二本の足である。ではそのとき上半身は何をしておけばいいのか。足と同様、足と同じ気持ちになってしゃにむに腕を振るべきか。そうだ、黙ってなんかいられない。ところが静かに足の流れに身をまかせてほしいようだ。頭から足にかけて一本の柱を入れてそれにぶら下がるように上半身はリラックスさせるのである。一本の柱といってもカチカチの柱では邪魔になる。頭のてっぺんとかかとで上下に引っ張りあい柱にみたてる。腕をぶらん、肩をだら〜とさせると重いおもい。柱のイメージが崩れてくるとあらぬところに負荷がかかってくる。足のつけ根が痛い、膝が、腰が、足首が、というふうに。