- その2/つま先で指し示す:
- 馬のように、カモシカのように、鳥のように、飛ぶように走りたい。後ろ足のつま先で強く地面を蹴りだせばより遠く、より速く走れるようになると思っていた。しかし跳べば跳ぶほど息があがってくる。かかとへと思っていた重心のイメージに迷いが生じてしまう。代わりにつま先で重心の移動する方向を指し示すようにすると迷いがなくなった。蹴りだしたいという気持ちがむしろ走る一連の流れにブレーキをかけていたようだ。もうとっくに前へと重心を移動すべきはずなのにいつまでも後ろに残ったままとなる。またつま先をまっすぐ前にして足をだすということも意外に難しい。疲れてくるとどうしても外へとひらいてしまう。