この半年のあいだにプロジェクトとして「走り美」と「プチモダン」をスタートさせた。
走り美に関していえば、体調改善のため整体に通いはじめて得られた劇的な体の変化と、それを通じて生まれた考え方をなんとか表現できないかと思い 走る ということにそれを求めた。
プチモダンのほうでは、かねてより世界と繋がる活動がしたいと願うワイフの旅好きがきっかけとなり、旅で見て 触って 感動した モノやコト、その思いを伝えられる受け皿・器のようなものを表現できないかと考えた。
主体となるワイフが写真を撮り文章を書くことに集中するには、いつでも変更可能な自由度の高い直感的なものにする必要性を感じた。その実現にはプログラマー三原康孝の存在が不可欠であった。
ホームページのレイアウト、コンテンツの追加・変更のプログラムを内製化することで、いつでもどこでもという直感に対応する自動化をすみずみに適用することが可能となった。
これまでこのモダンファイブでは一貫して「考える」ことについて考えてきた。自分とは何かと、考えを持つとはどういうことかとこれまた考えた。自分の考えというものをしっかり持たなければ大きく揺れ動く社会のなかで立っていられないのではと思い、今でもそう思っている。
自問自答を繰り返し限りなく個に向かう。しかし、個と向き合うことでその対極にあるはずの社会とも実は向き合っていると感じてならない。
モダンファイブにおいて個に向かい、向かうほどに道は狭くなり、また閉じていく思いに駆られることもある。しかし、そのプロセスがあるからこそ共同によって成立するプロジェクト「走り美」「プチモダン」があるといえる。それは個と向き合うことで得られる個からの解放であり、個からの開放とも言い換えることができる。
考えることを繰り返し、個と向き合うことで次なる開放、大開放へとつなげていきたいとまたまた考える。とはいえ、走り美ではより深く奥へと思うがあまり内容がストイックになり、解放というよりは解剖に近いのではと少々悩む。